「事なかれ主義」という言葉をご存知でしょうか。平和主義を言えば聞こえは良いかもしれませんが、事なかれ主義と言うとあまりいいイメージをもたれないのではないでしょうか。今回は、事なかれ主義の人の特徴を徹底解析します!事なかれ主義になってしまう心理や、事なかれ主義な人の対処法もまとめますので、ぜひ参考にしてください。
「事なかれ主義」の意味は、「なんでも平穏に済ませようとする性格」です。 良く言えば、「なんでも平穏に、穏便に済ませようとする平和主義な性格」とも言えますが、「事なかれ主義」とは、むしろ「問題になりそうなことからは目をそむける・逃げる性格」といったマイナスなニュアンスが強いです。 例えば、間違っている方向に進んでいるのに、争いたくないからという理由で、何も意見を言わず、結局全員で共倒れすることになってしまう...など。 どちらかと言えば非常に頼りない性格であると言えるでしょう。
・大企業病 「大企業病」は、「だいきぎょうびょう」と読みます。 「大企業病」は、「保守的で非効率な企業体制」のことをいいます。 大きな変化や新しい傾向を嫌い、既存のルールを守るスタイルの企業体制を「大企業病」といいます。
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・平和主義 「平和主義」は、「へいわしゅぎ」と読みます。 「平和主義」の意味は、「いかなる場合にも合議と協調をもって対応しようとすること」です。 ただし、「事なかれ主義」のような「平和主義」のことを「消極的平和主義」といいます。 反対に、人と争ってでも自分や仲間の平和を維持しようとする平和主義のことを「積極的平和主義」といいます。 このように、平和主義だからといって必ずしも事なかれ主義と同義になるとは限りません。
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・消極的 「消極的」は「しょうきょくてき」と読みます。 「消極的」の意味は「自ら進んで物事をしないようす・引っ込みがちな様」です。
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・事大主義 「事大主義」は、「じだいしゅぎ」と読みます。 「事大主義」は、「些細なことでも大げさに騒ぐような態度」です。
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・積極果敢 「積極果敢」は、「せっきょくかかん」と読みます。 「積極果敢」は、「決断力があって、大胆に物事を積極的に実施すること」です。
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・勇猛果敢 「勇猛果敢」は、「ゆうもうかかん」と読みます。 「勇猛果敢」の意味は、「恐れずに勇ましく思い切って実行すること」です。
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事なかれ主義になってしまう心理や原因の一つとして、「自尊心が低い」ということがあげられます。 「自尊心」とは、「自己に対して肯定期な気持ち」のことをいいます。 自尊心が低いと、「こうしたほうが良いんじゃないか」「これは間違っているんじゃないか」と思っても、自信がないのでどうにかしようと行動することができません。 その結果、問題が起きても見て無ぬふり、自分の意見を言わず従うだけの「事なかれ主義」になってしまいます。
そもそも、人や物事に全く興味がないということも考えら得ます。 その人のことや、組織全体のことを思えばこそ「こうしたほうがいんじゃないか」と意見をしたり行動を起こすことができます。 しかし、人や物事に興味がない場合はどうでしょうか。 とにかく興味がないので、なんでも良いしどうなっても良いと思ってしまいます。 だからあえて突っかかって問題を起こしてしまうようなことは、面倒くさいから避けたいという心理が働き事なかれ主義になってしまうのです。
向上心があれば普通は良くないところは「良くない」と指摘するし、「もっとこうしたほうが良い!」と積極的に動くことができるはずですよね。 事なかれ主義の人って、向上心がありません。 上述しているように、特に関心を持っているわけでもないので「動きたい人が動いてくれればいんじゃないですかね?」というスタイル。 それで自体が好転しようが後退しようが、どちらでも良いのです。 自分で目標を設定し、目標達成に向かって邁進し尽力する心が全くないに等しいと言えるでしょう。
小心者も事なかれ主義になってしまう人が多いです。 何に怯えているかというと、自分が損をしてしまったり人に嫌われることです。 小心者の人って、人の顔色を伺ってコロコロ意見を変えたり相手によって態度を変えてしまうようなところがあるんですよね。 自分の意見を言うこともできないですし、言ったところでちょっと否定されると「ですよね!そうですよね!」と手のひらを返してしまいます。 そういったことを繰り返していくうちに、とにかく何でも穏便に物事を済ませようという事なかれ主義になってしまうのです。
事なかれ主義の人は、周りからどう思われているかを気にしすぎるという特徴もあります。 「私が決めたことに対して嫌な気持ちをしないだろうか」「私の意思決定によって嫌われるのが怖い」など周囲からの視線を不安に感じます。 少し言い方を変えると、事なかれ主義な人は状況に合わせて行動することができる「気遣い上手」とも言えますよね。 常に周りをよく見ていて、相手の発言や態度に応じて出方を変えるので適切なコミュニケーションを図れるのです。 事なかれ主義の人の「嫌われたくない」という心理は、「みんなから好かれたい」「注目を浴びたい」という気持ちも含まれています。
単純に「素直すぎる」ということがあります。 人の顔色を伺っているとかではなく、素直に「その意見いいですね」「◯◯さんってとっても素晴らしいですよね」と心の底から思ってしまうのです。 純粋だからこそ、素直に相手の言ったことを素直に受け止め過ぎてしまうのでしょう。 そしてすぐ人に影響されてしまいます。 素直すぎるが故に傍から見ると「あの人って自分の意見を言わない事なかれ主義だよね」という印象になってしまうのです。
「とにかく認めてもらいたい」という心理が事なかれ主義にしてしまうことも多いようです。 誰かに認められたいからこそ、「逆らうことは避けたい」「穏便に済ませたい」これが事なかれ主義な言動をする原因になります。 相手に気にいられて認められるには、やっぱり相手に歯向かうようなことをしてはいけないなと思ってしまいますし、協調性がないとは思われたくないですよね。 相手に認めてもらいたくて、相手に合わせて言うことをコロコロ変えてしまったり多くの意見に合わせようとしてしまう、これが事なかれ主義になってしまう原因になるのです。
事なかれ主義な人は、平和主義者であることが多いです。 争い事はめんどくさいと思っているので、特に会社など組織の中にいるときには「みんなで仲良く平和に協力しあいたい」と思っています。 だから揉め事の原因になるような発言はしないし、物事が丸く収まるように考えて行動してしまうのです。 ある意味人に不愉快な思いはさせない、みんなが満足するような結果に導く才能があると言えます。 しかしそれが周りの目には「自分の意見は言わずに誰にでもいい顔をしている」「逃げている」と感じさせ「事なかれ主義」と言われてしまうのです。
事なかれ主義の人には、八方美人な人が多いです。 八方美人な人って、自分の意見を主張せずにできるだけ穏便に物事を済ませることができるように相手に合わせるのが上手いです。 八方美人な人って、自分にヘイトを向けられることを避ける傾向にあります。 なので、積極的に意見をしたり動いたりすることがなく周りの意見にただ合わせるだけの事なかれ主義になってしまうのです。 ただ協調性のある良い人というよりは、本当は思っていることがあるのにあえて言わないことが多く影で文句を言っていたりするのでたちが悪いですよね。
事なかれ主義の人は、基本的に流されやすく一貫性がありません。 自分自身では「Aが良いと思う」と思っていても、周りに「Bがいい」と言っている人がいれば「Bがいいも良いかも」なんて思い始めてしまいます。 つまり、自分の意思を貫くことができず一貫性がないんですよね。 一貫性のない人は、穏便に物事を済ますことができるように一瞬で人の意見に流されます。 自分の意見を貫き通してなにか揉め事になるぐらいなら、自分が相手に合わせればいいやと単純に思っているんです。
事なかれ主義な人は、自分勝手なことは言わないし平和主義で一見協調性があるように見えます。 しかし、協調性はあっても責任感が足りません。 例えば、「それは違うと思う」といった意見や「こうしたほが良い」という意見を伝えたとして、それが間違った方向に進んでしまったときに「責任をとりたくない」という気持ちが強いんですよね。 だから、思ったことをあえて口にするようなことはしないのです。 人の上に立って指示をだしたり、多くの人を引っ張っていくような立場になることを避けます。 誰かにいつも従ってついていくほうが楽だと思っているのでしょう。 確かにどんな発言でも責任が生じますからね。 失敗してしまうリスクを考えると、黙って従っていたほうが楽だし安全なんです。
事なかれ主義な人って、「今が良ければそれでいい」と思っていることが多いです。 その場しのぎの無責任な発言や行動が多く、暫くすると「あれ、この前と言っていること違くない??」となってしまうことも多いです。 とにかく揉め事や面倒なことになるのは避けたいので、その場が丸く収まるような発言をついついしてしまうんですよね。 今自分がこう発言するとこの先どうなるか、どうしなければいけないのか、、、ということまでは全く考えることができていないのです。 いつだってその場しのぎなのでなんだか意見が二転三転しているよな印象を与えてしまうし、長く一緒にいればいるだけ「なんか前と違うね」という違和感を感じさせてしまいます。
事なかれ主義な人は、自分に甘いということも多いです。 基本的に「最大限の努力をしよう」と思う前に、「辛いからやめちゃおう」と思ってしまうのです。 だから積極的に何かを行動することはありません。 裏で口先だけああだこうだ立派なことをいうけれど、全然行動が伴っていないよね、、、みんなの前になるとただ黙っているだけだよね、、、というパターンが多いのも、結局責任を取りたくないといった自分の甘さからなんですよね。 そういう人って、大抵自分より弱い立場の人には偉そうに「〜をするのが筋だろ!根性ないのか!」とか裏で文句を言っていたりします。
事なかれ主義な人の中には、何をするにも損得を考えている打算的な人もいます。 自分の意見や気持ちではなく、判断基準が「損か得か」なのです。 だから、そのときの状況や相手によって、コロコロ意見や態度が変えて、あなたに従いますよという姿勢をいつでも見せます。 こういう人って、大抵自分の評価を下げない為に必死になっているんです。 だから、計算して物事が穏便に済まされるように人に合わせたりしてしまうのでしょう。
事なかれ主義な人あるある! 「相手によって態度や言うことが変わる」もよく見られる特徴です。 特に自分より上の立場の人間と目下の人間に対しての豹変っぷりがすごいです。 「臨機応変に対応する」なんてもんじゃありません。 目上の人には嫌われたくないし、むしろ気に入られたいからコロっと意見をかたり「誰?」って思ってしまうぐらい態度が変わります。 自分を不利にしないために必死なのです。 事なかれ主義の人って、周りの人から見て芯がブレブレで自分がないんだなといった印象を与えがちです。
事なかれ主義な人は、とにかく相手の反応を気にしまくります。 とにかく問題がないようにしたいので、自分の言動に対する反応を常に伺っているのです。 気になりすぎて、本人に聞いてしまうこともあるくらいです。 「そんなに心配しなくても悪く思ってないよ」と伝えても「ほんとに?大丈夫?」と気にしてしまいがちなところがあります。 何か問題があったのなら、早めに対処しておきたいと思っているのです。
事なかれ主義の人は、「ごめん」とか「すみません」をすぐ言います。 とにかく嫌われたくないので「あっごめんね〜」とすぐに謝ります。 別に謝るようなことをしてなくても「ごめん」というので、一緒にいる人はだんだんイライラしてきてしまいます。 例えば、何かをしてあげたときに「ありがとう」と素直に言ってくれればいいのに「ごめん」と言われるとちょっとモヤっとしますよね。 事なかれ主義の人は、ちょっと低姿勢で接したほうが人を不愉快にさせることがないと思っているのです。だから感謝の気持ちよりも謝罪の言葉が先に出てきてしまうのです。
事なかれ主義な人は、自分よりも他人を優先させるようなところがあります。 自分の意見を押し通したり、自分が自分勝手なことをしてしまって相手に不快な思いをさせて何か問題が起きるぐらいなら自分が我慢すればいいと思っています。 自分に自信がないので相手に従いますスタイルで、相手をいつでも優先します。 例えば、限定品でなかなか手に入らないような物でも、「欲しい〜」と言われると「じゃあ〜・・・・」といって譲ってしまったり、優しすぎるが故になんだか損してしまうことも...。 それで、喜んでもらて自分を気に入ってもらえて、その場が丸く収まるならいい思っているのでしょう。 こういった行動が、周りの人の目には、優しさではなく「良い子ぶってる」「事なかれ主義だ」と写ってしまうことも多いです。
事なかれ主義の人は、「ここちがうよ」「それ間違ってるよ」とミスを指摘することができません。 誰にでもいい顔をしたいので、ミスを指摘するなんて考えられません。 他人がミスをしたときはどうするのかと言うと、他人のミスをただ黙ってカバーします。 何かを相手に指摘することで揉め事がおきたり、反感を買われるのでは?と思うと、だったら黙って自分でカバーしたほうがいいやと思ってしまうんですよね。 確かに、自分でなんとかしてしまったほうが早いですし、平和でしょう。 しかし、それって相手のためには何もならないですよね。 側で見ている人からすると「ささっと本人に言いなよと思ってしまいますし、「他人のミスを黙ってカバーするなんて良い子ぶらないで!」と思われがちです。
事なかれ主義の人は、とにかく周りの人に賛同をし続けて生きています。 そう思っていないことでも「そうだね」と同調ばかりしているので、次第に自分の意思をなくしていってしまいます。 自分はどういった人間で、どういう考え方をする人間だったのか、自分ですらわからなくなってしまうのです。 それって物凄く恐ろしいことですよね。 自分の意見ばかりを他人に押し付けて協調性のない行動が目立つ人よりは、たしかに平和に生きられますが、もう少し「自分らしく」生きれたほうが良いのかなと思います。
事なかれ主義な人は、仕事でもプライベートでも事なかれ主義を発揮していて、人に合わせるばかり。 いつも自分の本音を隠しています。 本心を知られるのが怖かったり、とにかく合わせておくほうが無難だなんて思ってついつい合わせてしまいます。 しかしそうやって関係を築いてしまうと友人にすら本心は見せる事ができません...。 そもそも、自分が本音で話せないから、相手もなかなか心をひらいてもらえないでしょう。 結局仲良くすることはできてもなんとなく上辺っぽい関係になってしまいますし、ちょっと会わない期間があると簡単に切れてしまうような友情だったりします。 それで良いと割り切っている人なら良いのですが、ちょっと寂しいですよね。
事なかれ主義の人は揉め事をさけるために頼まれたら断れないし、なんでも相手の為に・・・と思ってあれやこれやしてあげてしまうので、
なんて変に利用されてしまいがちです。 利用されていようがなんだろうが、自分がやって済むなら何でも助けて結局自分が大変な思いをしたり、心労を負うことになってしまいます。
事なかれ主義を主義で自分の本当の気持ちを押し殺しているので、そりゃあストレスは溜まります。 本当は嫌だと思っていることも、良い顔をしてOKしたり、文句を言わないのもストレスになってしまうわけです。 そういった自分の気持ちを押し殺す生活を続けていくうちに、精神面がボロボロになってしまう人って結構多いです。 実際、不満があっても周りに合わせるような生活を送っている人よりも、孤立してでも自分の思うように生きている人のほうが幸福度は高いんじゃないかなんて言われているほどです。
事なかれ主義の人はいつでも人に合わせてばかりで自分の意見はハッキリ言わないし、言っていることも時と場合によってコロコロ変わるので頼りないイメージがついていることが多いです。 なので、リーダーなど人の上に立つ立場の人が事なかれ主義だと上手くみんなの意見をまとめることができないんじゃないか?と不安になってしまいます。 男性ならなおさら「ハッキリ自分の意見を言って引っ張ってよ!」なんて女性をイライラさせてしまいます。 「友達として」なら、一緒にいて楽に過ごせる関係でいられるかもしれないけれど、恋人や結婚相手に...と考えると頼りないのがネックで恋愛対象にならないなんてことも多いです。 恋人ならなおさら誰にでもいい顔されるより自分にだけ優しくしてほしいですし、言いたいことがあっても我慢されているようだと、一緒にいてしんどいですよね。
事なかれ主義の人は誰にでもいい顔をします。 時には相手によって態度や言うことが変わるなんてこともあるわけですから、傍から見ると「媚を売っている」と感じるのです。 特に異性に媚を売っているように見えるのって、印象悪いですよね。 同性に嫌われてしまいます。 誰とでも仲良くなれますが、媚を売っているように見えてしまうのは事なかれ主義の人のデメリットであると言えるでしょう。
事なかれ主義の人ってイライラされることもあります。 この理由の多くが、「普通に生活しているだけなのに、誰にでも優しく、周りに合わせることができる事なかれ主義の人の人が近くにいるだけで自分が性格悪いように思えてくる」というものです。なんとも自己中心的な考え方! 自分の意見をちょっと言おうものなら自己中扱い...。 それではちょっと悔しいですよね。 なので、「いい人ぶっている」とか「自分の意見が言えない弱虫」なんて言ってディスられてしまうことも多いのです。
事なかれ主義の人の答えはいつでも「イエス」です。 「イエスマン」なんてよく言われます。 「イエスマン」は、「否定をしない」という良い意味で使用されることもありますが、事なかれ主義の人の場合の「イエスマン」は悪い意味です。 例えば仕事が溜まっていてすっっごく忙しいのに、新しい仕事を頼まれてNOと言えずに「イエス」と言ってしまって結局仕事が回らなくなってミスを連発する...。 友人と食事の約束をしているのに、別の友人からも誘われて断れずにダブルブッキング...など、ただ断る勇気がないだけなので、周りの人を不愉快にさせます。
事なかれ主義の人は、人に合わせるためには思ってもないことでも平気で言えます。 「他人とは別の意見をもっていてはいけない」という固定概念があるので、とにかくなんでもかんでも同調してしまいます。 例えば本当は「○○さんはいい人だよね、尊敬する」と思っていても、誰かが「○○さんうざい」と言っていると「ね、ほんとうざいよね」とは言って合わせてしまうんです。 「すごい」と思っていなくても「すごい」と口にすることもしょっちゅうあります。 「悪口いうのは良くないよ」なんて注意してあげることはできません。 その場は話が丸く収まっても、思ってもないことを口にしてしまったが為にトラブルに巻き込まれてしまうことも少なくありません。
事なかれ主義の人は、「何でもいい」「みんなに合わせるよ」とよく言います。 自分の意見を押し通して誰か一人でも不愉快な思いをするぐらいなら、他の人に決めてもらったほうが良いし、そもそも考えるのがめんどくさい...。 なので、「合わせるよ〜」と言って丸投げしてしまうのです。 協調性があるように感じられますが、ただ考えていないだけであることが多いです。 例えば「どちらかと言えばAの方がいいけど、みんなの意見も聞いた上で決めたい」など周りの意見を尊重したい旨も合わせて伝えられるとベターですよね。
事なかれ主義な人は、とにかく空気が読めます。 そのため人の気持ちを汲んだ行動や相手の立場になって考えることがいつでもできて、臨機応変な対応をすることができます。そういった部分はメリットであると言えますよね。 特に感受性が強く過敏に人の感情を察知します。 だからこそ、嫌われたくなくて、事なかれ主義ととれるような人の顔を色を伺うような行動をとってしまうのかもしれません。
事なかれ主義な人は洞察力があります。 洞察力は「物事を深く鋭く見抜く力」のことです。ただ観察するだけではなく直感的に見抜いて判断する能力です。要するに、目に見えない部分を見抜くということです。 例えば、相手のいつもと違う雰囲気やちょっとした表情で「体調悪いのかな」「嫌なことがあったのかな」と見抜きます。 事なかれ主義な人は洞察力に優れているので、だからこそ相手が誰であっても揉め事にならないよう相手の心に寄り添うことが出来るのです。
事なかれ主義な人は、いつも穏やかな人が多いです。 気分屋さんであったり感情の起伏の激しい人は自己中心的な人の特徴なので他人のことはあまり考えられません。 事なかれ主義な人は平和が一番なので、急に不機嫌になったりピリピリした雰囲気を絶対に作りません。 例え不愉快な気持ちであっても決して表にだすことはないのです。 周りのことを気遣って嫌なムードにはしませんし、反対に争い事や不穏な空気は苦手なので、逆にその場の雰囲気を明るくしようと努めるでしょう。
事なかれ主義な人は、ある意味我慢強いと言えます。 本当は嫌いな人でも態度に表さずに親しくできたり、文句も言わず自分とは違う意見を持っている人に合わせるって結構すごいことですよね。 色々な人と接していく中で自分の考えとは合わない人や、「生理的に無理だわ」と感じる人もいるでしょう。 それでも誰に対しても態度を変えることなく平等に扱うことができるのは、我慢強さがあるからです。
事なかれ主義な人は、基本的に誰とでも仲良くすることができます。 初対面の人でも、臭い人であってもとにかく嫌な態度一つせず誰とでも仲良くできるのってなかなかすごいことだと思いませんか? 事なかれ主義な人は、とにかく争い事を嫌うので、人に突っかかっていくことはしません。 ちょっと苦手かも...と思っても避けたりすることなく仲良くすることができるのです。 誰とでも仲良くできると、人脈が広がって世界が広がりますよね! 誰とでも仲良くできるのは、決して悪いことではないでしょう。
事なかれ主義な上司って、そもそも人の上に立つような人でないのです。 なぜなら、人に自信をもって指示を出すことができないからです。 なので、「既存のやり方でやっといてくださいね〜」という指示になってしまいます。 色々口を出して失敗した後に責任を問われるようなことになるのを避けるためです。 そうすると何の変化もなく成長することができないので、仕事をしていてもしんどくなっていってしまいます。 事なかれ主義な上司には、「〜をしてみようと思うのですがよろしいですか?」など、積極的に声をかけで、どんどん行動してみることをおすすめします。
事なかれ主義な上司は、なかなか自分から積極的に動きません。 事なかれ主義の上司を動かすには、「こちらが上司を動かす」という気持ちでいたほうがいいです。 なんとも頼りない話ですが、そうしない限り現状を変えてもらうことは中々できないでしょう。 多少うざがられても積極的に「〜をしてみてはどうでしょうか」と声をかけましょう。 なかなか重たい腰を動かしてくれないかもしれませんが、多くの人の声があれば逆に動かないほうが問題ありそうだな...と判断するので、動いてくれると思います。 「動いてくれない上司は動かす」これに限ります。
事なかれ主義な上司は、揉めごとが嫌いですしみんなの前でわーわーやりたくないという気持ちが強いです。 なので、意見を言うときは二人っきりの場面で、かつ自然な流れで伝えてみるのがいいでしょう。 「みんなもそう言っていました」など、物腰柔らかく全体としての意見として伝えることが大切。 意見が多ければ多いほど動いてみようかな、という気になるのでみんなの意見をまとめていくと良いですよ。 そうすることで、みんながそう思っているなら動かざるを得ないなと思うはずです。 また、二人っきりの場面なら上司本人の意見も聞き出しやすいというメリットがあります。 みんなの前だと周りに合わせてしまう傾向にあるので、そうではなくあくまでも上司としての意見もきちんと聞いた形で行動できるように二人っきりの場面をオススメしています。
頼りないなと思ってしまうかもしれませんが、上司など上の立場に立っている人ほど保身に走り事なかれ主義になってしまう人って多いです。 なぜなら、やっと手にした地位を守りたいからです! 昇給や、昇格のためにがむしゃらに頑張ってきた人でもいざ目標としていた地位を手にいれた途端、保身に走ってしまうんですよね。 なので、信じてついてきた人をある日突然がっかりさせてしまいます...。 事なかれ主義になってしまいすぎるのって、良くないかもしれませんが、ある意味組織の中和を保つためにも仕方のないことなのでしょう。 守るべきものは守らないと、組織全体を壊してしまいかねません。。 でも自分の立場を投げ売ってでも良いと思ったことの為に突っ走れる人のほがかっこいいですし、どんなことがあってもついていこう!と思えますよね。 上司という立場はなかなか難しいです。
上司が事なかれ主義すぎて、尊敬できないというなら転職を視野にいれるのも一つの手でしょう。 尊敬できない上司の元で働いていると、仕事に対するモチベーションが下がってしまいます。 そうなってくると、仕事をしていてもつまらなくなってしまいますし頑張ろうと思えないですよね。 何より自分の成長ためになりません。 一度腹を割って話してみるのも良いと思いますが、人の性格や考え方ってなかなか変わるものではありませんから言っても何も改善されないこともあります。 そういった場合は、働き口はいくらでもあるので転職を視野に入れるのも手でしょう。 どんな上司がいるかなんて働いてみなければわかりませんが、必ず尊敬できると思える人に出会える職場だってあるはず! 転職をしてみて状態が変わることもあります。 なかなか大変ですが、現状打破するためにも一度しっかり考えてみてください。
女性としては、男なら男らしく自分の意見を言って欲しい!ひっぱっていって欲しい!そういった希望ってあると思います。 しかし、事なかれ主義な人に期待をしすぎるとがっかりしてしまうことが多いです。 なので、期待値を下げて「優しい人なんだな」と思って接してみてください。 自分がひっぱっていってあげよう!ぐらいの勢いでいきましょう。 事なかれ主義以外の性格にも言えることですが「もっとこうしてほしいのに」と相手に変に期待してしまうのって、結局不満ばかりがでてきてしまって上手くいかなくなってしまいます。 相手に期待してはいけません。 そうすることで、変にがっかりしたりもしないですし余計な喧嘩をすることもありません。
事なかれ主義の人って、上述しているように自分に自信がない人が多いです。 お付き合いをしていても、相手に合わせればいいというスタイルになってしまうのでしょう。 なので、小さなことでも褒めてあげて自尊心を高めてあげましょう。 いちいち相手の意見を否定したり、喧嘩をふっかけてしまうと、どんどん事なかれ主義が悪化して「黙っていれば平和なんだから...」と思わせてしまいます。 相手の意見を尊重し、否定しないということを意識すると、相手も自分の意見を言う自信がだんだんついてくるでしょう。 大切なことは、相手の言いたいことを圧力でねじ伏せようとしないことですよ。
事なかれ主義で、なかなか自分の意見を言ってくれない彼氏には「本当にそう思ってる?」とたまに聞いてあげるのもいいでしょう。 むしろ、聞かないと言ってくれないのでめんどくさがらずに聞いてあげることです。 そこで「うん、本当にそう思っているよ」と言われたら、「そっか」の一言でOK! 「いや、嘘だね。絶対本当はそう思ってないじゃん」とか言ってしまうと、余計に自分の意見を言いにくくなってしまいます。 自然に言ってくれるまでは、無理にごちゃごちゃ言わずに神のような目で見守ってあげましょう。 いくら頼りなくても、プライドを傷つけるような発言や行動をしてしまうことは避けるべき。 平和主義なその気持を尊重して、重たい雰囲気は避けたほうが上手くいきますよ。
「みんな違ってみんないい」というマインドセットが大切です。 人は人と比べるからこそ落胆したり優越感を感じたりします。 ですが、そもそも人と比べる必要は無いですしそれぞれ問題へのアプローチ方法も変わってきます。 そのため、「こうであるべきだ」と考えず一個人として向き合うマインドを持ちましょう。 そうすることで個々人それぞれにベストな提案ができるようになります。 事なかれ主義だって良いところがありますよね。 否定的な気持ちに支配されないことが大切です。
自分自身で「なんか自分って事なかれ主義だな」と感じたのであれば、自分の今までの発言や行動を振り返って見つめ治してみましょう。 「本当は、こうすればいいと思っていたのにそうすることができなかった」など思い出せれば、「どうして自分の思っていることと違うことをしてしまったのか」ということを考えてみましょう。
など、色々あるでしょう。 「どうしてなのかな」ということを自分で考えてみると、意識的にそうならないように心がけることができるようになるはずです。 他の人に「事なかれ主義だよね」と嫌味を言われたけれど、自分では自覚がないという場合は、「いつ、どうしてそう思ったのか」質問して解明しましょう。
事なかれ主義な人は、大抵自分の信念がありません。 ゆっくりと自分と見つめ合って「こういう自分でいたい、こういう人生にしたい」というテーマをもってしっかりとしたブレない信念をもちましょう! 自分の思っていることなどをノートに書きだしてみて、本当の自分の心の声に耳を傾けてみるのもいいです。 人に相談しようとするとまた人の意見に流されてブレブレになってしまう可能性があるので、まずは自分で、しっかりと人生のテーマを設定しましょう。 そうすることで、平和であることが一番だけどそれだけではダメな場面があるということがわかるはずです。 確かに妥協したり飲み込むことが大切なこともあります。でも、貫き通すところは貫き通す。 それが大切です。
発言や何か行動をするときは、後先のこともきちんと考えてからにしましょう。 その場しのぎで人に合わせて計画性のない発言を繰り返していると、事なかれ主義だと思われてしまいます。 計画的に後先のことも考えることができれば、無責任なその場しのぎの発言なんてできなくなるはずです。 きちんと先のことまで考えることができていると話すことに矛盾点がなくなるので信頼度が増しますよね。 「口から出す言葉にはきちんと責任をもつ」ということを頭に入れて発言をしましょう。
周りの人の目や嫌われることを気にしないで、思いっきり自分の意見をはっきり言える心の強さをもちましょう! 人に嫌われたくないという気持ちが強いと、やっぱり誰にでもいい顔をしてしまうので事なかれ主義な人だと思われがちです。 なかなか難しいかもしれませんが、周りの目を気にして生きなくなる方法が書かれている自己啓発本なんかも多くありますからぜひ読んでみてください! 自分の意見が言えることって大切です。
「自分がどう思われるのか」という周りの目を気にしてしまうと、ハッキリ言わなければいけないことが言えなくなったりしてしまいます。 でもそれでは相手のためにはなりませんよね。 「例え嫌われ者になったとしても構わない!○○さんの為に伝えるんだ!」という気持ちが大切です。「甘やかすこと」と「優しさ」をはきちがえてはいけないのです。 言い合うことや、反発し合うことが必ずしも悪だとは限りません。 ただ逃げているだけでは平和に事が済んでも何の意味もないのです。 相手のことを思うなら、感じたことはハッキリ伝えましょう!!!!
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「事なかれ主義」について理解を深めていただけたでしょうか。 「平和主義」と言えば聞こえはいいですが、めんどくさいことから逃げていいる、保身に走っているとなると、あまり良いことではありませんよね。 協調性は大切ですが、やっぱりビジネスの場面でも、人間関係の構築においても「より良くするために」ということを意識すれば、ただだまって周りに合わせることが良いことではありません。 保身にはしりすぎず、言うべきことはハッキリ言う勇気をもちましょう。