「いい人」っていますよね。いつも変わらずに性格が良いと安心できます。しかし世の中には「いい人ぶっている人」もいるので注意が必要です。今回は「いい人」と「いい人ぶっている人」の特徴を詳しく解説していきます。さらに、「都合のいい人」についても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
「いい人」とは、性格が良く優しい人を思い浮かべる人が多いでしょう。 相手に思いやりを持って接してくれる人のことを指します。 みんながいい人だったらいいのに…と人間関係で悩むたびに思いますよね。 また、いい人ぶっていて実はいい人じゃないということもあります。 今回は「いい人」の特徴と「いい人ぶっている人」の特徴を解説します。 さらには「都合のいい人」の特徴まで解説していきます。
性格のいい人は自制心があり、感情の起伏がありません。 感情の起伏の激しい気分屋さんは、自己中心的で周りを自分の感情で振り回しやすいです。 そういう人は性格がいいとは言えませんよね。 性格のいい人は不機嫌になったり、ピリピリした雰囲気を作りません。 怒りを我慢するというよりは周りのことを気遣って嫌なムードにはしないということです。 また、自分がキッカケで人が居づらくなるようなことをしません。 相手が悪いことをしていれば注意をすることはありますが、自分の感情だけで人に怒ったり文句を言ったりするようなことはありません。
性格がいい人は裏表がありません。 誰に対しても平等で公平な態度で接します。 裏で陰口を言ったり、卑怯な真似をすることがありません。 本当に性格のいい人は周りからの評価もあまり気にしていません。 自分を良く見せようと誰かにおべっかを使ったり表面上の付き合いをすることもありません。
性格がいい人は、依怙贔屓(えこひいき)をしたり不公平なことをしません。 もちろん、仲の良い友人や家族にはより優しくしたりすることはあります。好きな人には丁寧になることもあります。しかし、そういう人の前でだけ優しく温厚なわけではありません。 特別仲が良いわけではなくても、好意を寄せている相手ではなくても、親切丁寧に接することのできるのが性格のいい人の特徴です。 上司の前では温厚だけれど、部下の前では気性が荒いというような場合は本当の意味では「性格がいい」とは言えません。
上述したように、性格のいい人は自分を良く見せようとしません。 そのため、見栄を張ったり自分を誇張したりすることなくいつでも等身大です。 目上の相手に対しても目下の相手に対しても変わらず接します。 周りの目を気にせず等身大であるため、自分が苦しくなることがありません。 ストレスが溜まりにくく、心から他人にいい人でいられるのでしょう。
性格がいい人は、平和主義者です。 「みんなが平和に過ごせる世界であってほしい」という考え方の持ち主です。 特に、会社など組織の中にいるときには、「みんなで仲良く平和に協力しあいたい」と思っています。 みんなで一つになってより良い物を目指していけることを思想としています。 なので聞く耳をもち、理解しようと努め、調停するように心がけ、みんなが満足するような結果になるように努めます。 自分だけがいい思いをしようといった考えは一切ありません。
性格のいい人は思いやりがあって気遣い上手です。 自分の気持がいつも穏やかであるように、周りの人にも穏やかで居て欲しいと思っています。 なので、自分中心で物事を考えるのではなくきちんと周りを見ることを忘れません。 周りをよくみて、自分が何をすれば相手や周りの人のためになるのかを瞬時に判断することができるのです。 例えば、疲れていそうな人にそっと温かい飲み物を差し入れしたり「何かあったらいつでも言ってくださいね」と優しく声をかけます。
性格のいい人はとても聞き上手です! 不安なことや悩みって、聞いてもらうだけでスッキリすることってありますよね。 性格がいいと、相手がスッキリするまで話に付き合ってくれます。 「うんうん」とちゃんと耳を傾けてくれて、だけど余計なことは言わずに否定もしません。相手から「どう思う?」「あなたならどうする?」と話を投げかけられれば自分の意見や経験を少し話したりします。 自分の考えを押し付けることもなく、だけど聞き流すわけでもなく親身になって話を聞いてくれます。
「親しき仲にも礼儀あり」とよくいいますが、どんな相手でも「礼儀」は大切ですよね。 性格がいい人は、
など、どんなときでもどんな相手でも礼儀作法を忘れません。 自分が部長に昇格しようが社長になろうが礼儀正しいので、印象がものすごくいいです。 人に無礼なことをして、不愉快な思いをさせることもないので人間関係の余計なトラブルになりにくいと言えます。
性格がいい人がいつでも穏やかな気持ちでいられるのは、謙虚な気持ちをもっているからでしょう。 人に対して傲慢であったり上から目線な人は、やっぱり相手に不快な思いや威圧感を与えてしまいますよね。周りから温厚な人だな、と思われる人は誰に対しても謙虚です。 目上の人にはもちろん、同僚や部下・後輩などに対しても謙虚ですし、店員さんなど直接知り合いじゃない人に対しても謙虚に接することが出来ます。 いつなんどきも、「おかげさまで」という感謝の気持ちをもっていると言えるでしょう。
性格がいい人は、とにかくいつもニコニコ笑顔で過ごしています。 「性格がいい人」で思い浮かぶ人って、よく笑っていることが多いかと思います。 いつ会ってもニコニコしていて、周りの雰囲気が穏やかになるような存在ですよね。 あまり笑わない人は、例え怒ることがなくても「性格がいい」とは感じないでしょう。 そういった人は「淡々としている」「冷静な人」などと表されます。
いい人ぶっている人は、外面がめちゃくちゃいいです。 清潔感のあるヘアスタイルや、ぴしっとした洋服の着こなしなどぱっと見ただけではちゃんといい人に見えるんですよね。 さらに表向き性格もとてもいいので、まさか裏の顔があるなんて誰も思わないんですよね。 「第一印象は良くしよう表向き良い人でいよう」という意識がとても強いので、外見や外面にはとても気を使っています。
いい人ぶっている人はプライドが高いです。 そもそも周りにいい人だと思われたくていい人ぶるのは、プライドがあるからですよね。 一見、プライドが高いと聞くと仕事などがきっちりできそうと思われがちですがそうでもありません。 人から注意を受けても態度を改めなかったり、自分の非を認めずに他責にします。 プライドが高い姿って、一見かっこよくて仕事が出来る印象があります。 仕事はちゃんとやってます風ですが、実際はプライドが高く自分が良く見られることしか考えていません。
いい人ぶっている人は、人によって態度が変わります。 人によって喜ぶ言葉や求めているものが違います。 いい人ぶっている人はみんなから好かれたいと思っているので、相手によって言うことや態度が変わるんですよね。 そしてあまり自分にメリットのない人にはいい顔をしないこともあります。 特に部下や後輩など、自分より目下の人に大しては優しくありません。
いい人ぶっている人は、優柔不断なところがあります。 他人から否定されるような選択はできれば避けたいと思っているので、あれやこれや考えていると決断をくだすことができなくなるのです。 自分自身で判断をするよりも、周りの多数の意見に合わせていたほうが楽だと思っています。
など様々なことで迷い、「◯◯さんが言ってたから◯◯にする」というようにコロコロと意見を変えてしまうのがいい人ぶっている人の特徴です。
いい人ぶっている人は、困っている人を見つけると積極的に声をかけます。 「困っている人を助ければその人に気に入ってもらえるかもしれない」「他の人からもいい人だと思われるかもしれない」という気持ちがあります。 そんな魂胆が丸見えで、いい人ぶっているのがバレてしまうこともあります。
いい人ぶっている人は、承認欲求がとても強いです。 何でも認めてほしいという強い思いから、いい人ぶって周りからの評価をあげようとしているのです。 なので、「自分は努力をしています」というアピールがめちゃくちゃうまい...。 例えば、学生時代に一番前の席に座って先生からも同級生からも「真面目だ」と評判は良かったのに、テストの成績がいまいち悪い...など、「頑張っている自分見て!」とアピールする割には努力できていないので結果がでないのです。 「結果を出したい」というよりも、「頑張っている自分を見てもらいたい」というだけなのでしょう。
「虚栄心」とは、「自分を実質以上に見せようと意地をはること」を言います。 つまり虚栄心が強いので自分を実質以上に見せようと意地を張って生きているんです。 わかりやすく言うと、家に引きこもって1日中ゲームをしているだけの生活を送っている人が、SNS上ではキャリアウーマンになりきってバリバリ働いて地位もお金も得ているというような振る舞いをするというような、自分が作り出した憧れの自分を他人に見せることです。
いい人ぶるのは非常に自己愛が強いのが原因です。 自分のことが何よりも大切なため、人に嫌われたくない!という思いが強くいい人ぶっています。 このタイプは、相手のことをおだてて下手に出ておきながら、内心は「簡単に転がせるわ〜」「チョロいな」などと思っています。 謙遜的な態度を取ることがとても上手ですが、それはほとんどが演技でそうやって相手を気持ち良くさせて目上の人に可愛がられている自分に酔っています。
人から嫌われてしまわないか、とにかく不安なんですよね。 いい人でいることで、「これで私は嫌われない」「いい人だって思われたはずだ」と安心感を得ようとしています。 しかし実際に信頼関係が結べたわけではないので、不安が一切なくなることがありません。 そのため、定期的に安心をするためにいい人ぶり続けてしまいます。
「八方美人」の意味は、「誰からも良く思われようと要領よく振る舞う人」です。 例えば、部下の前では社長の悪口に同調し、社長の前では部下は仕事ができないなどの愚痴に同調するような人です。 人に合わせてコロコロと意見や態度を変えたり、反対に誰のことも悪く言うことなくとにかく誰にでも良い顔をしているような人は都合のいい人になりやすいです。 良く思われたいがために、本当は嫌だと思っても断れなくなります。 相手からしたらただの都合のいい人にしかなりません。
自分に自信がない女性は、人から連絡が来たり会いたいと言われると「こんな自分も必要とされてるんだ」と嬉しくなってしまいます。 そのため、呼ばれるとすぐに行ってしまいます。 また、自ら連絡をしたり恋愛を進展させようとなかなか出来ません。常に受け身の状態です。 ですので相手の都合で連絡をしてくれるだけでも十分だと思ってしまいます。 たとえ都合のいい人ポジションだとしても、自分を必要としてくれるなら何でもいいと思ってしまいます。
寂しがり屋な人は都合のいい人になりやすいです。 常に誰かと一緒にいたいと思っているので、誘われるとすぐに行ってしまいます。 常に誰かと連絡を取っていたり、返信を待っているので、連絡が来るとすぐに返します。 そのため相手にとってはかなり都合がいいです。 自分のタイミングで送っても、いつでもすぐに連絡が返ってくるので話が進めやすいですよね。 また、寂しさを埋めてくれるならそれでいいと思ってしまうため自分が都合のいい人であると分かっていながらも関係を続けることが多いです。
かまってちゃんも都合のいい人になりやすいです。 なぜなら、かまってくれる人に惹かれることが多いからです。 もちろん自分の好きな人やタイプの人から言い寄られた方が嬉しいですが、なかなか振り向いてもらえないとかまってくれる人なら誰でもいいやと思ってしまいます。 そのため、突然でも誘ってくれる人にホイホイとついていってしまい、都合のいい人になってしまいます。
尽くすタイプの人も都合のいい人になりやすいです。 相手の家に誘われ、ご飯を作ったり掃除をしてあげたりしてまるで親のような対応をしてしまいます。 相手にとっては超楽ですよね。 自分から優しくしなくても、自分のために何でもしてくれるのはかなり都合がいいです。 尽くすタイプの人はどんなに疲れていても、相手からの誘いを断りません。 もちろん体の関係も断らず、相手に合わせるので相手からしたら最高に都合のいい人です。
空気を読みすぎる人も都合のいい人になりやすいです。 自分の思ったことを言わず、相手がどうしてほしいのかばっかり考えます。 一緒にいて楽しくなさそうでも「疲れてるだろうから、家のことやってあげよう」と思ったり、「金欠だって言ってたから今日は奢ってあげよう」などと、頼まれてもないのに支払いを済ませたりします。 相手にとってはかなり好都合ですよね。 自分勝手な言動をしても何でも許してくれるなら、本当に楽です。
都合のいい人を卒業したければ、相手からの突然の誘いは断りましょう。 自分の思い通りにならない人のことは都合のいい人にはしないですよね。 相手からの突然の誘いにすぐ乗っかってしまうのは、都合のいい人への第一歩です。 都合のいい人を卒業したければ、事前のお誘いではない「今日会える?」「今から来れる?」といった類の連絡は断りましょう。
もし誰かにお金を貸すことがあったら、必ず返してもらいましょう。 「貸してたお金返して」と言うことは悪いことではありません。 当たり前のことですので、ちゃんと伝えましょう。 また、「お金返して」と言ってくる人には、借りることもなくなります。 というのも都合のいい人にお金を借りる時は、返すつもりがありません。 なので返金を要求されると、相手にとって都合のいい人ではなくなります。
それから相手のことを客観的に見るようにしてください。 ちゃんと相手のことを見ないと自分がひどいことをされていることに気付かなくなってきます。 連絡が来ないのは忙しいから仕方ない、相手が会える時に会ってあげるべきだ…なんて思ってませんか? 冷静になり、2人の関係を俯瞰して見ると「これはただの都合のいい人だ」「自分だけ相手のことを考えていて、相手は自分のことを一切考えていない」と気付くことが出来ます。 お互いがお互いのことを考えられる関係だけにしていくと、都合のいい人から卒業できるでしょう。