嫌なことが続いたり、疲れたりした時にふと「引きこもりたい」と思うことはありませんか?本記事ではそんな風に「引きこもりたい」と思ってしまう原因や心理、対処法、改善方法についてご紹介します。
物事が上手く運ばなかったり、疲れたりするとストレスも溜まり、会社に行きたくなくなったり人に会いたくなくなってしまいます。 このように「何もしたくない」「引きこもりたい」と、誰もが一度は思ったことがあるかと思います。 引きこもりたいと思う人の多くは自分に自信がなかったり、人間関係に不満を抱えていることが多いです。 根本的に悲観的でネガティブな一面があるのでしょう。 本記事では「引きこもりたい」と思ってしまう原因や心理、引きこもりたくなったときの対処法、そもそもそう思わないようにするにはどうした良いのかという改善方法をご紹介していきます。 今まさに疲れているという人は是非参考にしてみてください。
引きこもってしまう原因のひとつに人間関係があります。 特にこれといって嫌がらせを受けたわけではないけれど、馬が合わない人っていますよね。 相手にとっては故意なく発言したことも受け取り側には嫌味に聞こえたりすることもあります。 学生であればそんな相手とは関わらず避けて生活できますが、職場ではそうもいきません。 一緒に仕事をしている以上、嫌でも毎日顔を合わせ関わらなければなりません。 そんなストレスが溜まってしまい引きこもりたくなってしまうのです。
希望していた仕事に就いたからといって、その仕事が自分に向いているとは限りません。 念願叶って就職したはいいけれど思っていたような仕事ではなかった、やりたかった仕事とは別の部署に配属になって辛いなど、理想と現実は常にイコールな訳ではありません。 一度仕事に対してマイナスなイメージを持ってしまうとなかなかそれを払拭できず、仕事に行きたくないと引きこもってしまうように。
誰だってできることなら失敗したくはないですよね。 以前に失敗したトラウマや、または一度もミスをしたことがない故に周りから寄せられる期待のせいで「絶対に失敗できない」という状況に追い込まれてしまい、失敗するのが怖くなってしまうのです。 自分のミスのせいで会社に迷惑をかけてしまう…そんな恐怖心から会社に行くことができなくなってしまい引きこもってしまうようになってしまいます。
責任感をもって仕事をするのは社会人として当たり前のことです。 中にはそんな責任に耐えられなくなり、引きこもりたい、会社に行きたくないと思うようになってしまうのです。 勤続年数が長くなったり、成果を出せば昇進したり、いろんな仕事を任されるようになります。 それは評価されている証拠であり、本来なら喜ぶべきことです。 しかしそれに伴って責任はどんどん重くなります。 特に責任感の強い人はそんな膨れ上がった責任に押し潰されてしまう人が多いようです。
失敗して怒られたらどうしようという恐怖から引きこもってしまう人もいれば、実際に上司や先輩から叱られた恐怖から引きこもってしまう人もいます。 自分のミスが原因で招いた失敗でも必要以上に叱る人や理不尽な理由で叱ってくる人、いつまでもネチネチと嫌味を言ってくるようなタイプの人もいます。 指導の一環として部下に注意するのは必要なことかもしれませんが、相手のメンタル面もしっかり考慮し、その後のフォローも大切かもしれませんね。
インターネットの普及により、私達の生活はとても便利になりました。 その一方でインターネットやゲームに過剰にのめり込んでしまう「ネット依存」によって引きこもりになってしまう人も増加しています。 SNSや買い物、ゲーム、友達作りまで今ではインターネットでできてしまいます。 そんなインターネットにのめり込むことで、生活や仕事よりもそちらを優先してしまうようになってしまうのです。
シンプルに体調が悪いまたは仕事や人間関係に悩み無理をした結果、体調を崩してしまい引きこもりたくなってしまうこともあります。 しかし引きこもる生活が続くことで更に体調を崩してしまう恐れもあります。 例えば心や神経バランスを整えるセロトニンを調整するビタミンD。十分なビタミンDを食事から摂取するのは困難で直射日光を浴びることで体内に生成されます。 引きこもることで日光を浴びない生活をすればこのビタミンDは生成されないのです。 こうした二次的な問題を防ぐためにも適度に外に出るように心がけましょう。
いじめはいつの時代にも存在します。 いじめた側はいじめたという感覚はないかもしれませんが、いじめられた側は深く傷つき、登校を拒否しその延長で引きこもりになってしまうこともあります。 いま通っている学校でいじめられて引きこもりこもってしまうケース以外に、過去に通っていた学校でいじめを受けたことがトラウマになり転校、進学しても人間関係を上手く築くことができず引きこもってしまうケースも。 いじめはその人の人生を大きく変えてしまうのです。
特に理由はないけれど、クラスやサークルに馴染めず気の合う友達ができないことから学校に行かず引きこもってしまう人もいます。 友達ができないことで周りから孤立し、他の学生が楽しそうな生活を送っているのを間近でみることで上手く馴染めない自分に劣等感や孤独感を抱いてしまいます。 その結果、インターネット上で友達を作ったり、ゲームをすることで家から出たくないという思考に繋がってしまうのです。
小学校、中学校の9年間は義務教育ですが、高校、大学はそうではありません。 同級生の中には家庭の都合上、中学卒業後に働きに出る子もいるでしょう。 そんな義務教育ではない中で一体何を学ぶのか、大人になってそれがどう役に立つのかなどといった疑問を持った子供達が学校に行く必要性がわからなくなり、引きこもってしまうようになります。
バイトの忙しさから引きこもりたいと思うようになる学生もいます。 高校生は基本的には朝から夕方まで授業が詰まっていて、実家や寮から学校に通っている人がほとんだと思います。 しかし、大学生ともなれば授業の合間に空き時間もでき、親元を離れ他県の大学に進学し一人暮らしをしている人も少なくないでしょう。 一人暮らしをするには家賃や生活費が必要です。親が負担してくれている家庭もあれば自分で負担している学生もいます。 自分で毎月支払いをするとなるとどうしてもバイトをせざるをえません。バイトを詰め込みすぎた結果、疲れが溜まり学校を休むようになります。その結果、引きこもりたいと思う原因になります。
大学生は暇な時間を持て余し、引きこもりたいと思いがちになります。 というのも、大学生になると自分で受ける授業を選択します。 自分の選択によっては1日に1コマしか授業がない、完全に休みになる日もあります。 1日に1コマしか授業がなかったり、全休の日があると暇な時間も増えます。 また、1コマのために通学するのも面倒臭いですよね。 そんな暇な時間ができてしまうと、次第に大学へ行く意味はないのではないかと思うようになり、それならば家にいようと引きこもりたくなってしまうのです。
その人がおかれた家庭環境によってはそれも引きこもりたいと思う要因になります。 ではどんな家庭環境が子供を追い詰めてしまうのか。 それは親が子供に過度な期待を寄せたり、またはその逆で全くの無関心だった場合です。 どちらの場合も子供は「こんな自分では愛してもらえない」と思うようなり、心を閉ざして引きこもってしまいます。 また、夫婦仲が悪いのもよくありません。親の喧嘩を見たくない子供は自室に閉じこもりそこから引きこもってしまい、最悪の場合「両親が不仲なのは自分のせいだ」と思い込んでしまいます。
ママ友との人間関係がストレスに感じ引きこもりたくなる要因になることもあります。 ママ友とは子供を通じて知り合った母親たちの付き合いのことです。 例え自分が「この人とは合わない」「この人と付き合うのがしんどい」と思っていても、子供のことを考えると無下にはできませんよね。 しかし可能であれば必要以上の付き合いは避けたい…そして引きこもりたいと思うようになってしまうのです。
環境が変わったことで引きこもりたいと思う主婦も多いです。 旦那の仕事の都合で引っ越すなんてことも珍しくはないですよね。 自宅周辺の環境を調べたり、地域それぞれの風習を学んだり、一から築く人間関係にも一苦労。 知らない土地で新たに生活をスタートさせるのはとてもストレスがかかりますよね。 更に地元や友人から離れ、知り合いがいない心細さから外出を避けてしまうようになってしまうのです。
主婦は外出したいと思っても、そんな時間も元気もなくなってしまうほど忙しい毎日を送っています。 家庭に入り育児や家事に専念する主婦もいれば、仕事と家事、育児を両立する主婦もいます。 どちらも一日の始まりから終わりまで仕事、家事、育児をこなし、少し時間ができても外出する余裕がないほど疲れきってしまい、家に引きこもってしまうのです。 もちろん家庭によっては家事や育児を分担制にしたり、手伝ってくれる家族もいます。主婦のみなさんが少しでも気分転換できるようになるには家族のサポートが大切なのです。
身なりを整えるのが面倒くさくて外出できないという人もいます。 専業主婦は主に自宅で家事や育児に専念しているため、服装やメイクも手を抜きがちに。 しかし外出するとなると人も目もあるのでそれなりに身なりを整えなくてはなりません。 ボサボサの髪の毛にノーメイク、適当な服を着て外出先で知人に会ったりしたら、少し恥ずかしいですよね。 でも身なりを整えるのにもそれなりに時間が必要です。そこに面倒臭さを感じてしまい外出しない方が楽だという思考から、家にこもるようになってしまうのです。
外出も良い気分転換になりますが、多少なりとも疲れてしまいますよね。 それなら外出せずにゆっくり休みたいという理由から引きこもりがちになる主婦も多いです。 主婦にとって「外出する=家事ができない時間ができる」ということ。 家事ができない時間ができる分、いつもならルーティーンでこなしている家事も時間配分を考えなくてはならないし、外出するまでにあれもこれもしなきゃと予定が詰まってしまいます。 しかし自宅にいれば、家事の合間にゆっくりすることができます。
引きこもりたいと感じる原因は様々ありますが、そのように思う根本的な心理は「何もしたくない」と感じていることです。 努力が報われないと感じた時や、理不尽な扱いを受けた時などプツンと糸が切れたように「何もしたくない」という無気力な状態に陥ることがあります。 「何もしたくない」と思うのは全ての人にあることで決して悪いことではありません。 しかし一時的に休むのではなく、その状態が長く続いてしまうと「誰にも会いたくない」「話したくない」と引きこもりたくなってしまうので、どこかでスイッチの切替が必要かもしれませんね。
人に会いたくないがために引きこもるという手段をとる人もいます。 反りが合わない人と接するのは考えただけでも気が重くなりますよね。 そもそも人付き合いというのは相手の顔色を伺ったり、時には愛想笑いが必要だったりとなかなかエネルギーを消費するものです。 そして「一人の方が気が楽」「なるべく不必要な人間関係は持ちたくない」と思うようになり、引きこもってしまうようになります。
誰にも縛られず自由に過ごしたいという心理から引きこもりたいと感じる人もいます。 学校や会社に行けば時間や行動を拘束されてしまいます。 授業中や就業中に好き勝手なことはできませんよね。 しかし引きこもれば自分の好きな時に好きなことができます。文句や嫌味を言う人もいません。 そうして自分の自由さ、やりたいことを優先させた結果、引きこもりに繋がってしまうこともあります。
無駄な出費を抑えるために外出を控えて引きこもる人もいます。 経済的に厳しかったり、子供の将来や老後、ローンの返済に備えて節約するには出費を抑えなくてはなりません。 外出すると買い物をしたり、飲食をしたりとなにかと出費もかさみますよね。 しかし家で時間を過ごせば、そういった出費を抑えることができます。 ネット環境が整った自宅なら、ゲームや動画も好きなだけ楽しめるというのも引きこもりたいという心理になります。
プライドが高い人ほど傷付いたときは引きこもりがちになります。 プライドが高い人は見下されたり馬鹿にされたりするのが嫌いです。 何かミスをしたときや、落ち込んで弱っている自分を隠すために周りから距離を置き自分の殻に閉じこもり、引きこもりたいと思うように。 閉じこもることで周りから追い打ちをかけられないよう自分を守っているのです。
引きこもりたいと思った時は休日は外出せず自宅で好きなことをしましょう。 休日くらい無理に外出する必要はありません。しんどくなって引きこもりたいと思うのであれば素直に心に従いましょう。 そこで無理に外出してさらに心に負荷をかけてしまうと、休日明けの学校や仕事に行きたくなくなってしまう可能性があります。 休日はゆっくり好きなことをして心に栄養を与えることが「また明日から頑張ろう!」という活力に繋がります。
残業はなるべくしないようにして定時で帰るのも対処法のひとつ。 自分に合わず辛いと感じる職場に必要以上に長くいる必要はありません。定時で帰れるように就業中はしっかり集中して淡々と業務をこなしましょう。 また、残業をすると精神的にも体力的にも負担がかかり、帰宅するのも遅くなってしまうためしっかりと休養できないまま翌日の仕事も集中できないという悪循環に陥りやすくなります。
定休以外に有給をとってガッツリ休むのもおすすめです。 無理をして出社し続けても疲れた心や身体は疲弊していく一方です。 限界を迎えてしまうと会社に行くことができなくなり、引きこもりたいと思ってしまうように。 定休ではなく有給を使って休むというのがポイントで、有給は定休とは違い自分のタイミングで休むことができます。 限界がきてしまう前に一度仕事から離れましょう。 これは社会人だけではなく学生にも言えることです。
どうしても人間関係に改善がみられない、仕事が合わないというようであれば仕事をやめるのも手です。 どう頑張っても改善しないのにずっとそこに縛られて生きていかなければならないなんて辛いですよね。 そのまま続けても「引きこもりたい」という考えはどんどん強くなっていきます。 それならば仕事をやめ環境を変えてみましょう。 一度社会を経験することで次の転職にも活かせます。本当に自分に合った仕事をみつけ、新たな環境で一から人間関係を築いて見ましょう。
引きこもりたいと感じたら自分にご褒美をあげましょう。 引きこもりたくなるのはあなたが疲れているサインかもしれません。 そんな時は美味しいものを食べたり、マッサージに行ったりと頑張った自分を褒めてあげましょう。 自分にご褒美をあげることで気分を上げれば、引きこもりたいという気持ちも消えるかもしれません。 疲れた時に限らず「毎週末は美味しいスイーツを食べる」というようなご褒美デーを設けるのもいいかもしれませんね。
引きこもりたいと思ってしまう人は自分に自信がない人が多いです。 自分に自信がないため「周りから自分はどう見られているのか」「恥ずかしい」という気持ちになってしまい、引きこもりたいと思うようになってしまいます。 まずは自分に自信をつけましょう。 例えば読書をして知識量を増やしたり、資格の勉強をしたり。運動をして身体を引き締めるといった外見に磨きをかけるのもいいですね。 自分を磨くことで「こんな自分をもっと見てほしい」自信がつき、自然と外に出るもの億劫ではなくなります。
自分に自信がないことから周りの目を気にしすぎてしまい、どうしても行動に制限がかかってしまいます。 家では周りの目を気にすることもないので、制限なく好きなことができます。その状態が心地よく、引きこもりたいと思うように。 自信をつける準備期間の間は、まず周りの目を気にしないことから始めましょう。 読書をしたり、勉強をしたりと自信をつけるには時間がかかります。 しかし、周りの目を気にせず「自分は自分だ」「周りは関係ない」と自分を認めることはすぐにできますよね。 周りの目を気にしないというのは自分に自信を持つためのステップなのです。
学校や職場以外のコミュニティで新しい人間関係を作るのも改善方法と言えるでしょう。 いま属しているコミュニティは学校や会社は実は小さなものだったりします。 もっと外にはいろんな世界があり、あなたと気が合う仲間もきっといるはず。 学生の場合、学校以外のサークルやバイト先の人と交流を深めてみたり、社会人であれば思い切って転職、社会人サークルも多数存在します。主婦であれば料理教室やヨガに行って、新しい交友関係を築いてみましょう。 そうして新しい人間関係を築くことで、自分の居場所を見つけることができるかもしれません。
ストレス発散方法を見つけて実践するのも改善方法の一つです。 外に出れば誰かに文句や嫌味を言われたり、周りの目を気にしたりとストレスが溜まることも多くなります。 しかし家に引きこもってしまえばそういったストレスをシャットダウンできます。 引きこもりたいと思うのはストレスを避けているからかもしれません。 それであればストレスをシャットダウンするのではなく、解消する方法を見つけ実践のがおすすめです。 例えばヨガやストレッチをして汗を流したり、思いっきり笑えるまたは泣ける映画を見たり、カラオケに行って大声を出したりして心のデトックスをしましょう。 引きこもりたくなる前に上手くストレスを解消するのです。
生活リズムの乱れは様々な体調不良を引き起こしてしまいます。 例えば睡眠不足は身体を十分に休めることができず、ストレスや疲れを解消できません。 また運動不足によって血行が悪くなり、老廃物が溜まることで肩こりや自律神経の乱れといった体調不良を引き起こします。 そんな体調不良から精神的にも肉体的にも倦怠感を覚え、引きこもりたいと思ってしまうように。 しかしこれらは生活リズムを整えることができれば解消できる問題です。 引きこもりたいほどの倦怠感を感じた時は、まず今の生活を見直してみましょう。
引きこもりたくなってしまうほど無理をするのはやめましょう。 過重労働や無理なスケジュールを組んだり、無理な人付き合いも極力避けるようにしましょう。 無理をすることで心身共に疲れてしまい、現状から逃げ出したくなり、引きこりたいと思ってしまいます。 時には我慢や踏ん張ることが必要な時もありますが、自分が限界を迎えてしまっては元も子もありません。
自分の中に溜め込まずに、心から信頼できる人に相談しましょう。 家族でも友人、同僚、先輩でもかまいません。 不思議なことに人に話を聞いてもらうだけでも肩の力が抜けスッキリするものです。 自分だけで解決しようとするとどうしても視野が狭くなってしまいがちに。 また新たに第三者の意見を聞くことで「そういう考え方もあるのか」と視野が広がり、選択肢が増えポジティブに考えられるようになることもあります。
いかがでしたか? 今回は引きこもりたくなる原因、心理、対処法、改善方法についてまとめてみました。 引きこもりたいと思う原因はその人が置かれた立ち場によって様々ですが、その根底には「何もしたくない」と心理があるようですね。 そんな無気力な状態から脱するにはしっかり休養をとり、心に栄養をあげましょう。 そして引きこもりたいという感情を抱かないようにするには自分を追い込まないよう上手くストレスと向き合う必要があります。生活リズムが崩れてしまうのも体調不良の原因になってしまうので、「何もしたくない」「だるい」と思ったらまずは生活習慣を見直すのが良いかもしれませんね。